よく生きる未来の研究に対する支援のお願い

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人の「よく生きる」を支援する

これまでの様々な取り組み

私はこれまで「よく生きる」というテーマで自らの人生で経験し、学んできたことを教育研修プログラムの開発・実施や市民運動の実践、あるいは書籍等の執筆といった形で提供してきました。

具体的には、「天職創造」や「本当の自分を生きる塾」など、個人としていかに生きるかという切り口から始まり、「コーチング」や「リーダーシップ」など、他者とどう関わり合うかという切り口、さらには「トランジション・タウン」や「チェンジ・ザ・ドリーム」、「アクティブ・ホープ」など、地域や地球のために何ができるかという切り口まで様々な取り組みをしてきました(詳しくは「Activity」ページをご参照ください)。

これらはすべて「人の "よく生きる" を支援する」という自らの人生の目的に沿った活動であり、やってきたことにまったく悔いはありません。

「何かが足りない」という感覚

ただ、数年ほど前から「何かが足りない」という感覚が強くなってきていました。気候変動がもたらす負の影響がますます明らかになるとともに、2020年の初頭以来コロナウイルスの世界的な感染拡大が長期化するなど世界がますます混迷を深める中、これまでやってきたことを続けるだけではどうにもすべての存在がよく生きられるような未来が思い描けなくなってしまったのです。

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グローバルかつ複合的な危機

問いと向き合う

そこで、2021年の9月以降、私はそれまでやってきた活動をすべて休止し、「どうしたら人類は現在直面しているグローバルかつ複合的な危機を乗り越え、すべての存在がよく生きられるような未来を築くことができるのだろうか?」という問いと向き合ってきました。

なお、この問いにある「グローバルかつ複合的な危機」というのは、気候危機やコロナウイルスのパンデミックだけでなく、より直近のロシア軍によるウクライナ侵攻など全世界を揺るがす危機が同時多発的に起きている状況を指しています。

社会変革について学ぶ必要

この問いに対する答えを見出すためには、これらの危機がどうして起きているのかについて構造的な理解を深め、その上でそれを乗り越えるためにどうしたらいいのかについても過去の社会変革の歴史に学びつつ探求する必要があると感じました。

そこで、これまであまり縁がなかった政治学、経済学、社会学、人類学、歴史学、哲学、思想史、社会運動理論といったジャンルの本を読んだり、オンラインの講座に参加したり、大学の講義を聴講したりといったことにひたすら努めました。

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意識が生み出した「しくみ」の問題

起きるべくして起きたもの

この1年足らずの探求を通して感じたのは、これらグローバルかつ複合的な危機は決して別々の危機ではなく根っこを同じくしており、しかも偶発的に起きたというより構造的に起きるべくして起きたものだということです。

これは別に誰か特定の「悪者」がいて、意図的に世界を危機に陥れていると示唆しているわけではなく、むしろ人類全体の意識、そしてその意識が生み出したしくみの問題だと私は考えています。

ある意味、これらのグローバルかつ複合的な危機は人類が自分たちは何者なのかに目覚め、何者でありたいのかを選択する機会を与えてくれているようにも感じています。

「3つのしくみ」を根本的に見直す

ここで私が言う「しくみ」とは、主に以下の3つを指しています。

  • 主権国家や代表制民主主義といった政治的なしくみ
  • 資本主義や市場経済といった経済的なしくみ
  • これら2つを下支えするナラティブ(物語)といった目には見えない文化的なしくみ

そして、人類が現在直面しているグローバルかつ複合的な危機を乗り越え、すべての存在がよく生きられるような未来を築くためには、これら3つのしくみをすべて根底から見直す必要があると感じています。

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行けるところまで行く

新たなチャレンジ

そして、上記のような問題意識について自分なりに納得がいくような答えを見出すためには、より本格的な研究活動を今後も継続して行う必要があること、しかもそれを自分の力だけで行うのは難しいこともこれまでの探求の過程で痛感しました。

そこで、2022年の9月より、米国サンフランシスコにあるCalifornia Institute of Integral Studies(CIIS)という大学院で以前から関心を寄せていたAnthropology and Social Change(人類学と社会変革)という学部の博士課程にチャレンジすることを決意しました。

再び巡ってきた母校との縁

実は、この大学院はかつて私が30代の頃に留学し、Organizational Development and Transformation(組織開発および変容)という学部の修士号を取得したところであり、奇しくも20数年の月日を経て母校と再び縁を持つことになりました。ただし、今回は様々な事情からいわゆる「留学」という形を取らず、日本で暮らしながら基本的に遠隔で参加するという形を取る予定です。

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抑えられない好奇心とチャレンジ精神

別に今さら博士号が欲しいわけではありませんし、はたしてこの年齢でこのレベルの勉強についていけるのか、しかも最低でも5年はかかると言われる長期にわたって続けることができるのか、あるいはそもそも世界がますます混迷を深める今そんなことをしている場合なのかといった不安や疑問がないわけではありません。

しかし、自分の中から湧いてくるチャレンジしてみたい気持ちと抑えられない好奇心にしたがって「行けるところまで行く」という決意をした次第です。

よく生きる未来に向かって

そして、ここでの学び・研究を通して、すべての存在が最大限に尊重され、活かされる「よく生きる未来」を構想し、少しでもその実現に近づける道を見出せればと思っています。

ある意味、これはこれまで自分の人生をかけて取り組んできた「よく生きる研究」の集大成になるのではないかと感じています。

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皆さんへのお願い

ここでこの文章を読んでくださっている皆さんに折り入ってお願いしたいことがあります。それは、この本格的な研究活動を継続するために必要な研究費(大学院の学費を含む)の一部を寄付という形でご支援いただけないでしょうか?ということです。

博士課程ともなると、読まなくてはならない書籍や提出しなくてはいけない課題の量は半端なく、それらを含めた研究活動に極力多くの時間とエネルギーを割くためには対外的な活動(収入を伴う仕事)を最低限に留める必要があると感じています。

そのような状況の中、生活費に加えてかなり高額な学費を長期にわたって工面し続けるのは私にとっても大きなチャレンジであることから、この度、ご縁のある人たちを中心としたクラウドファンディングを実施することにしました。

クラウドファンディングというのは、言ってみれば「投資」であるわけですが、これは私個人への投資というよりも、私を通じた「よく生きる未来」への投資としてとらえていただければ幸いです。

なお、ご支援いただける方にはその御礼として、次のような2種類のリターンを提供させていただきます。

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①ニュースレターの配信:

毎月1回、私が大学院で学んでいること、そしてそれを通して考え、感じていることをまとめたニュースレター「よく生きる未来レポート」をお届けします。
なお、ニュースレターは別途こちらから変更の連絡がない限り、毎月10日頃にお届けする予定です。
ご支援金額:月々2500円

ご参考のため、こちらに「よく生きる未来レポート」の創刊号を掲載しましたので、ぜひご一読ください。

②ニュースレターの配信+シェア会への参加:

毎月1回、上記の「よく生きる未来レポート」をお届けすることに加えて、その内容にもとづいた簡単な解説、質疑、そして参加者同士の対話等を行う1時間半のオンラインの会にご参加いただけます(日程的にご参加いただけない場合は録画を共有させていただく予定です)。
なお、シェア会は別途こちらから変更の連絡がない限り、毎月最終金曜日の夜8時(日本時間)もしくは最終土曜日の夕方16時から開催する予定です。
ご支援金額:月々5000円

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ご支援の方法について

ご支援いただけるという方は、以下の2つの選択肢の中から1つをお選びいただき、該当するボタンをクリックしてください。
クリック後に開いたページにて、必要な情報をご記入いただければ幸いです。なお、ご支援はすべてクレジットカード決済となりますのでご了承ください。

また、リターンはありませんが上記の定額以外の金額を1回限りでご支援いただくことも大歓迎です(リターンもご希望の方は、お手数ですが、別途上記のお手続きもお願いいたします)。なお、定額以外のご支援をいただける場合は、その金額を以下の空欄にご記入の上、「寄付する」のボタンをクリックしてください。

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最後に

実は、この「研究レポートの発行を通した寄付」というしくみは、私が30代の時CIISに留学した際にも行ったもので、経済的な支援もさることながら、そうやって自分が学んでいることに興味を持ってくれて、応援してくれている人たちがたくさんいるということが精神的にとても大きな励みになったことが今でも深く心に残っています。

当面はまず最初の2年間継続することにコミットし、その後も継続するかどうかはその時点で改めて検討したいと考えています。それから、もし皆さんの周りにこのようなテーマにご興味がありそうな方がいらっしゃれば、このページのリンクとともにご案内いただければ嬉しいです。

以上、ご検討のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

よく生きる研究所
榎本 英剛

※なお、2022年9月10日以降(10月号以降)からご支援いただく方で、ニュースレターやシェア会録画のバックナンバーを希望される方には1ヶ月当たり2500円(シェア会録画も希望される方は5000円)で共有させていただきます。

こちらから各号のテーマをご確認いただき、希望される号およびニュースレターのみかニュースレターとシェア会録画の両方かを以下のメールアドレスにご連絡ください。